我々にとってイモとは、非常に身近な食べ物です。ですが、その種類は多岐にわたり、日本のスーパーではたくさんのイモが販売されています。なかでも自然薯は、昨今希少なイモとして有名です。スーパーでもほとんど売られているのを目にすることはなくなりました。この自然薯について詳しく知っている人は少なく、ここで詳しく触れていくことにしましょう。
自然薯は日本原産の唯一のヤマイモ
日本のスーパーで売られているヤマイモ科は大きく分けて三つです。最も日本人によく食べられているのが山芋と長芋になります。もう一つが現代では希少性の高い自然薯となります。実はこの自然薯だけが、日本原産の唯一のヤマイモであることを多くの人は知りません。ここからは自然薯の豆知識をご紹介していきましょう。
自然薯の名前の由来は諸説あるのですが、自然に山に生えているので自然薯と呼ばれるようになったともいいます。なぜこの自然薯が希少性が高いかというと、やはり自然に生息するヤマイモである以上、収穫できるか、はたまたどれだけ収穫量が確保できるかが未知数になるのは言うまでもありません。どれだけ収穫して市場に販売できるのか保証がないものであり、それ故希少性が高くなるわけなのです。
生産農家が少ないということも自然薯の希少価値が高いことの一因とも言えます。自然薯はほかのイモと比較しても、連作が難しいとされています。連作ができないとなると農家は、高価な値段で市場に販売せざるを得なくなります。ですが昨今、ヤマイモに高い値段を払って買う消費者は少ないといえるでしょう。すると、販売したところで売れずに在庫をかかえ、廃棄せざるを得なくなります。こうなってしまうと、自然薯農家は採算が取れないことになります。このために、自然薯を栽培する農家が非常に少なく希少性が高くなるわけです。
自然薯以外のイモはどこ由来?
ヤマイモ科には自然薯以外に山芋や長芋があります。自然薯以外のヤマイモは、実は外来種であり多くは中国から日本に入ってきたと言われています。自然薯以外のヤマイモは、栽培が簡単でありこれらを専門に栽培する農家も増えています。自然薯よりもはるかに安くスーパーなどで販売されており、家庭でよく取り入れられ積極的に食べられています。
ただし、自然薯より山芋や長芋は風味が劣り、粘りも劣るのです。やはり自然薯に勝るヤマイモはほかにないといっても過言ではありません。高価であるものの、もしスーパーで見かけたら自然薯を買って食べてみると良いでしょう。一度食べてしまったら、その風味や粘りに魅了されほかのヤマイモを食べても物足りなく感じてしまいます。
自然薯をどのようにして食べるのがいいのか、初めて食べる人にとっては困惑してしまいます。ですが最も風味や粘りを感じたければ、ごくシンプルなとろろにして食べると良いでしょう。アツアツのご飯の上に乗せ、最初は何も調味料をつけずに食べることをお勧めします。イモの風味や香りを存分に楽しめること間違いありません。ざるそばや温うどんに自然薯のとろろを乗せて食べるのもおいしいです。卵焼きを作るときに、自然薯のとろろを混ぜて焼き上げると、驚くほどにふわふわの卵焼きを楽しむこともできます。
自然薯の豆知識
自然薯はヤマイモ科に属しています。自然薯の豆知識を知らない人が多いですが、自然薯は日本原産の唯一のヤマイモなのです。ほかにヤマイモ科には長芋や山芋がありますが、それらよりもはるかに風味がよく粘りがあります。自然薯が希少性が高いのは、自然に山に生えているイモであり収穫が難しく、連作も難しく生産する農家が少ないからです。
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