夏の土用の丑の日に食べる定番の食材といえば、うなぎです。タレを染み込ませてご飯の上に乗せるうな丼や、フライパンでじっくり焼き上げた蒲焼きなど、食べ方は様々です。うなぎと一緒に食べる食材の中には、相性の良いものとそうでないものがあります。ここでは、具体的な食べ合わせについて解説していきます。参考にしてください。
うなぎと相性の良い食材
うなぎには栄養素が多く含まれています。例えば、ビタミン類です。免疫力を高めるビタミンA、エネルギー源となるビタミンB、歯や骨の発育に欠かせないビタミンDが挙げられます。またミネラル類ではカルシウムや亜鉛、さらに脂質まで摂れるという、理想的な健康食材なのです。ここからは、うなぎに含まれている栄養素を壊さずに食べられる相性の良い食材についてご紹介します。まず1つ目の食材は、梅干しです。うなぎと梅干しの食べ合わせは良くないと言われがちですが、実は相性が良い食べ物なのです。
うなぎと梅干しの相性が悪いというのはただの迷信で、医学的には全く問題はありません。栄養面においても、うなぎに含まれるビタミンBと、梅干しに含まれるクエン酸が疲労回復に効果的なのです。続いて紹介するうなぎと相性の良い食材は、卵です。卵にもうなぎと同じビタミンBが含まれており、夏バテを防止することができます。また、うなぎには含まれていないビタミンKも含まれています。ビタミンKは血液を凝固したり、カルシウムの吸収を促す効果があります。うな丼に錦糸卵を添えたり、うなぎを卵で巻いたう巻きにして食べてみましょう。
うなぎと相性の良い食材には、きゅうりも挙げられます。きゅうりには皮膚や粘膜を丈夫に保つビタミンCが含まれています。うなぎにはビタミンCが多く含まれていないため、きゅうりによって補填できるのです。きゅうりの酢の物とうなぎの蒲焼きを和えると、食欲のない時でもさっぱりと食べられます。うなぎと相性の良いその他の食材には、豆腐も挙げられます。豆腐にはうなぎと同じくカルシウムやたんぱく質を多く含んでいるため、一緒に食べるとより効果を得られます。
うなぎは調味料との相性も良いです。定番の調味料は山椒です。山椒は胃腸を温める効果があり、消化を助けてくれます。山椒をかけることで、油っこいうなぎを食べても胃が重くならずに済むのです。また、わさびもうなぎと相性が抜群です。わさびにはきゅうりと同様ビタミンCが多く含まれています。また、わさびの独特な辛味によって、油っこいうなぎをさっぱりと食べられるのがメリットです。
うなぎと相性の良くない食材
油分が多く含まれているうなぎは、水分量の多い食材とは相性が良くありません。消化不良を起こすリスクが高くなるためです。具体的な食材としては、大根、スイカ、イチゴなどです。うなぎを食べた後、油っこいからといって口直しに水分量の多い食材を取り入れるのは避けましょう。
うなぎ料理に奈良漬けが出てくるのはなぜか
夏の土用の丑の日には、「う」のつく食材を食べて無病息災を祈ります。奈良漬けには瓜が使われているため、うなぎとともに食べることが定番となりました。どちらも夏バテ予防に最適です。
食べ合わせを工夫してうなぎを食べよう
うなぎと相性の良い食材は多く挙げられます。うなぎには栄養素が豊富に含まれていますが、食べ合わせによって栄養素をより効果的に取り入れることができるのです。また、うなぎにはない栄養素が含まれている食材を取り入れることで、よりバランスの良い食事になります。さらに、食材によっては油っこさをなくして食べやすくすることもできます。食べ合わせを工夫して、うなぎを堪能しましょう。
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渡邉ふみほ (月曜日, 10 6月 2024 14:35)
鰻が大好きです。
ただ心配なのは
どのくらいの間を空けて食べたらいいのかしら