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知られざる自然薯の生態とは

うなぎ じねんじょ 豊田市 まんまる

 

自然薯には、免疫力アップや疲労回復、食欲増進など様々な効果があると言われています。そのため、古くから滋養強壮食として親しまれてきました。また、漢方薬にも使われていた歴史を持っています。しかし、どこに生息しており、どのように掘られてくるのか、その実態について知っている人は多くはないでしょう。ここでは、自然薯の生態などについて説明していきます。

 

 

自然薯の生態とは


自然薯の名称は、「ヤマノイモ科ヤマノイモ属ヤマノイモ」で、日本原産のつる性多年草です。山中の雑木林ややぶ、荒地などに生えています。北向の山など、あまり日が照らない場所に自生していることが多いです。日陰の場所で、夏でも地温が24度前後あるような場所を好みます。そして、イモの部分は、地中の環境に合わせながら、置く深くまで伸びていきます。腐葉土の部分は避け、湿気の少ない場所で成長していきます。長さが1メートルを超えるものも多く、中には2~3メートルに達するものもあります。太さは、直径が約3センチ程度のものが多いです。

 

なお、自然薯には、アルギニンやカリウム、ミネラルなど様々な栄養素が含まれています。長芋に比べると約2倍の量の食物繊維が含まれており、山菜の王様とも言われるほどです。長芋よりも強い粘り気を持っており、とろろにして食べられることが多いです。皮ごと食べられることも、自然薯の特長と言えるでしょう。

 

一方、地上部分はツルが枝分かれしながら生い茂っています。ツルの長さは、約13メートルととても長いです。葉の大きさは6~10センチ程度で、細長いハート型をしており、先がとがっています。夏には白い小花が咲き誇り、秋になると直径1センチ程度の実をつけます。この実はムカゴと呼ばれています。一枚の葉に一つずつつくため、一株で約100個程度収穫できると言われています。ムカゴは鉄分やマグネシウム、カリウムなど豊富な栄養分を含んでおり、ムカゴご飯など、秋から冬にかけて味わえる味として楽しまれています。

 

 

自然薯は掘り起こす作業がとても大変


自然薯の収穫時期は、11月上旬から12月頃までです。山野に自生している植物のため、生息している環境は様々です。地表がでこぼこしていたり、斜面だったりする場合もあるでしょう。地中の中に、大きな石や根があることもあります。自然薯は、このような環境に合わせイモの伸びる方向を複雑に変化させながら地面の奥深くへと伸びていきます。そのため、自然薯を掘り起こす際は、途中で折ったりしてしまわないよう、細心の注意が必要です。自然薯堀が盛んな南九州地域では、「きんつ」と呼ばれる、細長いスコップのような道具を使いながら掘り起こしていきます。いずれにしても、一本の自然薯を掘り起こすためには、多くの労力と時間が欠かせないでしょう。

 

なお、自然薯は本州をはじめとして、四国や九州地方など様々な場所で生育していました。しかし、次第に野生のものは少なくなり、近年では栽培されている自然薯が増えてきました。自然薯の生態が研究され、畑での栽培も可能になったのです。栽培されている自然薯は、パイプを使った方法などで育てられています。そのため、市場には真っすぐな形をした自然薯が増えています。

 

 

自然薯は奥が深い 


詳しく知れば知るほど、自然薯がなぜ山芋や長芋よりも高価なのか、納得できるでしょう。天然のものであれば、なおさらです。また、自然薯は、育つ環境によってその味わいが変わってきます。粘りや香りなどにも違いが出てくると言われています。自然薯料理を楽しむ際は、産地ごと、農家ごとの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

うなぎ 自然薯 まんまる

〒471-0874 愛知県豊田市前田町6-27-1

TEL/0565-41-6712

営業時間/11:30~14:00(L.O) 17:30~21:30

定休日/月曜日

席数/100席(テーブル 34席、座敷66席)

駐車場/約25台(無料)

 



うなぎ じねんじょ 豊田 まんまる

[ 姉 妹 店 ご 紹 介 ]

あんかけスパ&お好み焼 えん

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