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自然薯食文化ひとくち話

うなぎ じねんじょ 豊田市 まんまる

 

自然薯は、古来より希少な山の幸として、日本人の食文化になくてはならない栄養素を持った食材です。自然薯の優れた効果や効能は、婦人病、糖尿病などの慢性疾患、滋養強壮やその他様々な疾病の予防食や活力食としても大いに期待され利用されてきました。そんな自然薯はどのようにして私たち日本人の生活に関わってきたのでしょうか。

 

 

自然薯と日本人の関係


自然薯は、日本原産の山芋の一種で古くから食用としてだけでなく、薬用としても重宝されてきた、ヤマノイモ科の多年生蔓草です。自然薯は自然に生えると書いて「自然生(ジネンジョウ)」とも呼ばれる、天然種。やまうなぎと呼ばれることもあります。各地域の気候や環境下で多くの品種が存在しています。自然薯は自然の山に自生する山芋です。畑で栽培される自然薯は、いまから約400年前に中国から伝わったものだとされています。自然薯は日本の主に愛知や岐阜といった東海地方で古くから食べられてきました。自然薯の歴史は、米の歴史よりも古いとされ、縄文時代にはすでに食べられていたと考えられています。古事記にも自然薯は野老(トコロ)という呼び名で記載され、平安時代になると正月の宴に、貴族階級に「芋粥」が振る舞われていたとされる文献もあるようです。江戸時代になると徳川家康が健康食として「とろろ飯」を好んで食したと言い伝えられています。

 

自然薯の価値は、ただ食べるだけにとどまらないところでしょう。自然薯は昔から漢方薬の八味地黄丸や六味丸などの原料としても広く利用されてきました。ビタミンやミネラルも豊富に含まれ、疲労回復や生活習慣病の予防、さらには更年期障害などにも効果があると報告がされています。アミラーゼという酵素のひとつも、自然薯には多く含まれており、消化吸収が良いことからスポーツの前に栄養補給として「とろろご飯」を食べるというアスリートもいるようです。

 

自然薯は秋から翌年の早春まで、約半年にわたって採取することができ、そんな自然薯の葉の付け根には「零余子」(むかご)が生じます。むかごは自然薯や長芋など、ヤマノイモ科の蔓の葉の付け根辺りにたくさん付き、地下の芋と同じく冬の貴重な山の幸として食べることができます。余談ですが、むかごは自然薯や長芋などヤマノイモの肉芽であり、むかごを土に埋めておくと種と同じ働きをし、そこからヤマノイモの芽が出てくるのです。栽培の場合とは手順は違いますが、このむかごから自然薯や長芋を栽培することもあるといいます。

 

自然薯といえば、良質のでんぷん質、アミラーゼなどの酵素。カルシウムや鉄分、リン等のミネラルやビタミン類も豊富に含まれ、疲労回復、食欲増進、免疫力を高める効果もあるのです。日本人の食文化に多大な恵みを与えてくれる自然薯。お正月に「三日とろろ」といわれていますが、正月のごちそうで胃がもたれたところに良質の酵素であるアミラーゼたっぷりの自然薯をたべることで体調を回復させる効果があると昔の人は知っていたのでしょう。近年では、自然薯に含まれる栄養素が、化粧品メーカーの研究で「美肌効果がある」として注目されているといわれています。こうして私たちは知らず知らずのうちに、自然薯の恩恵を受けていたのです。

 

 

自然薯と食文化


日本人が古くから食べてきた自然薯は、美味しいだけでなく滋養強壮など、丈夫な体作りにも貢献してきました。

自然薯に含まれる難消化性デンプン「レジスタントスターチ」は、お通じを良くし腸内環境を整えてくれるため、食文化が欧米化してきたといわれる現代人にもぜひ食べてほしい逸品。

日本人の食文化に欠かせない自然薯。その滋味あふれる味をこれからも味わっていきたいものです。

 

 

うなぎ 自然薯 まんまる

〒471-0874 愛知県豊田市前田町6-27-1

TEL/0565-41-6712

営業時間/11:30~14:00(L.O) 17:30~21:30

定休日/月曜日

席数/100席(テーブル 34席、座敷66席)

駐車場/約25台(無料)

 



うなぎ じねんじょ 豊田 まんまる

[ 姉 妹 店 ご 紹 介 ]

あんかけスパ&お好み焼 えん

〒471-0874 愛知県豊田市前田町7-6−3

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赤から 豊田店

〒471-0874 愛知県豊田市前田町4-52−2

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