前回に引き続き、食べ物の雑学について、いろいろとお伝えしたいと思います。
1:ラムネの栓はビー玉にしか務まらない
お祭りなどで見かける瓶ラムネは、かつてコルクで栓がされていましたが、コルクでは
空気が抜けてしまい、炭酸飲料のフタに使う素材としては不向きでした。
そこで、代わりとして白羽の矢が立ったのがビー玉でした。
一見ビー玉では安定せず、栓にはならないと思いきや、ラムネの炭酸によって内側から
圧がかかり、ビー玉が押し上げられることでピッタリと栓の役割を果たしています。
さらに、飲むときには瓶が傾き、ビー玉がずれて自動的に開閉できるという
機能性もあります‼
地味ですが、ものすごい発明だと思いませんか?
2:焼き鳥の肉は、もともとスズメだった
焼き鳥の文化は、江戸時代ごろから広まっていったとされていますが、もともと焼き鳥と
いえばスズメの肉が一般的でした。
現代ではスズメを食べること自体考えにくいですが、当時は稲作の繁栄にともなって
田んぼの数が増えており、稲を食べてしまうスズメは農家にとって天敵でした。
そこで、スズメを捕らえて焼き鳥にしていた言われています。
やがてスズメの数が減っていき、安価なニワトリの肉を使うことが一般化していった
とされています。
ちなみに、現在でも郷土料理としてスズメを食べられる地域があるそうです。
3:日本一アイスクリームの消費量が少ないのは沖縄県である
気温の高い日が続く夏場は、冷たい食べ物やデザートが欲しくなります。
しかし、意外にも日本で最もアイスの消費量が少ないのは沖縄県です。
アイスは甘さが強いため、食べた後にのどが渇きやすく、沖縄のような
暑い地域ではアイスがあまり食べられない傾向があるようです。
ちなみに、沖縄ではアイスよりもかき氷が人気で、かき氷のことを方言で
「ぜんざい」と呼ぶそうです。
4:チーズの穴には呼び名がある
チーズにあいている穴は「チーズアイ(チーズの眼)」と呼ばれます。
これは、チーズの原料である牛乳を搾る際に、牛が食べた干し草の粒子が混ざることで
できるとされています。
その昔、チーズの穴はネズミにかじられて、できたものだと勘違いされており、アニメ
などでネズミの好物がチーズであるような描写がされますが、ネズミはほとんどチーズを
食べません。
穴のあいたチーズは、スイス原産の「エメンタールチーズ」という種類のもので、
チーズの王様とも呼ばれているそうです。
5:料理の「コク」を漢字で書くと「酷」である
料理の味の濃厚さや味わい深さなどを「コク」があると表現されることがありますが、
この語源は中国であるといわれており、漢字では「酷」と書きます。
一見料理の味を表すには適さない字に見えますが、中国語で「酷」は穀物が熟したことを
意味する漢字であり、熟した味や濃厚な味を表しています。
テレビの食レポでもよく耳にしますが、コクには明確な定義は無いそうです。
コメントをお書きください